FXにおける夏時間・冬時間とは?

FXの情報を探ると、よく「サマータイム」という言葉に出会うでしょう。 日本の多くの人々にはあまり知られていないかもしれませんが、海外では夏の間、時間を1時間進める習慣があります。 この制度をサマータイムと称します。 FXの取引においては、このサマータイム、すなわち夏時間は重要な要因となります。 そして、夏時間に続き考慮するべきものとして冬時間があります。 この場で、FXとの関連での夏時間と、それとの対照となる冬時間について詳しく説明していきます。

そもそも夏時間とは?

前にも触れた通り、「サマータイム」は「夏時間」を指します。 それでは、この夏時間とは何なのでしょうか? 日本ではなじみが薄いこの概念、海外では季節とともに時計の時間を1時間進めるという、一般的な習慣となっています。 日本では、日の長さは変わるものの、それに伴い時計の時間を変える習慣はありません。 この違いは、日本人には少し理解し難い点もあるかと思います。 しかし、夏時間を採用することで、太陽が昇る時間が1時間長くなり、経済活動や日常生活において時間を有効に使えます。

この結果、

  • 電気の使用量の節約
  • 経済の促進
  • 個人の時間の質の向上

などの利点が得られるため、多くの国で採用されています。 たとえば、夏時間の17時は、本当の時間では16時となります。 これにより、夕方でも明るい時間帯に帰宅でき、自分の時間を楽しむことができます。 海外では、17時に仕事が終わることは珍しくなく、仕事とプライベートの区別がはっきりしています。これに対し、日本では仕事重視の文化が根付いています。 もちろん、夏時間にはデメリットも存在しますが、多くの国々で継続的に採用されている理由があります。 特に、FX取引に関しては、夏時間の影響を受けるため、夏時間の期間や開始・終了のタイミングを把握しておかなければなりません。 大切な経済イベントのタイミングを逃したり、予期しない損失を被るリスクもあります。 FXにおける1時間の差は、大きな影響を持つことがあります。 夏時間の存在を理解し、FXを始める際には夏時間の導入状況や変更のタイミングを確認することは必須です。 基本的な知識の欠如による失敗は、資産だけでなく、心にも大きなダメージをもたらす可能性があります。

夏時間と冬時間の取引時間とは?

時間が移行することで、当たり前ですが、FXの取引可能時間にも変動が生じます。 「日本とは関連がないのでは?」と考えるかもしれませんが、FXは国内だけでなく、全世界で行われている取引です。 そのため、海外市場の影響を受けるFXでは、日本であまり一般的でない夏時間や冬時間も考慮しなければなりません。 夏時間や冬時間の取引時間は、FX業者によって異なることがありますが、今回は具体例として、海外FX業者のXMの取引時間を取り上げてみます。 XMにおける夏時間と冬時間での取引時間は、次の通りとなっています。

日本時間
夏時間月曜日午前65分から土曜日午前550
冬時間月曜日午前75分から土曜日午前650

※MT4/Mt5での表示上は変化がないので注意しておきましょう。

FX業者によって極端に大きな差が出てくるということはないのですが、やはりFX業者によって取引時間は微妙に違ってきます。
これからFXを始めるという方であれば利用を検討しているFX業者での取引時間をチェックすべきですし、今利用しているFX業者の取引時間をチェックしていないという方であれば今すぐに取引時間をチェックしてください。
「そんなこと知らなかったんだけど!」と訴えたところで、誰も相手にはしてくれません。
それぞれのFX業者の取引時間というのは、FX業者のサイトにきちんと記載されているはずなので確認するようにしましょう。

冬時間から夏時間に変わるときに注意したいこと

冬時間から夏時間への移行で、これまでのスケジュールが1時間早くなります。 前にも触れましたが、日常生活での1時間のズレは大きな問題には感じられないかもしれませんが、秒単位での変動が重要なFXにおいては、トレーダーにとって非常に大きな影響を持ちます。 冬時間から夏時間への切り替えに伴い、トレーダーも自らのスケジュールを1時間前に調整する必要があります。 しかしその際、注意しなければならない要点がいくつか存在します。

国によって変わるタイミングが違う

冬時間から夏時間への移行期間は、国によって異なります。 たとえば、アメリカとヨーロッパの場合、時差が存在するため、夏時間への移行時期も異なります。 アメリカでは、冬から夏の時間への移行は3月の第二日曜日から始まりますが、ヨーロッパでは3月の最後の日曜日からとなっています。 そのため、アメリカが夏時間に切り替わったとしても、世界全体が冬時間から夏時間に移行したわけではなく、FX取引をする際に誤解すると大きな損失のリスクが増大します。 夏時間への移行が行われる際、どの国がすでに夏時間になっているのか、またどの国がまだ移行していないのかをしっかりと把握することが大切です。

経済指標発表のタイミングも変わる

冬時間から夏時間への切り替えにより、以前午前0時から1時にかけて公開されていた経済指標が、午後11時から午前0時の時間帯に発表されるようになります。つまり、これまで翌日に公表されていた情報が、夏時間ではその日の中で公開されるわけです。多くの日本のFXトレーダーは、午前0時が来ると取引を終了することが一般的です。しかし、事実上、取引は継続されており、経済指標の内容によっては為替の動きが大きくなることも考えられます。夏時間が始まると、以前はあまり注目されなかった経済指標が重要視されることもあるため、夏時間と冬時間での経済指標の発表スケジュールはしっかりと確認しておきましょう。

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