FXのストップロスとテイクプロフィットとは?

FXに関して情報を探る際、普段あまり耳にしない専門的な用語が数多く登場することでしょう。 その中には、頻繁に組み合わされて言及される言葉のペアも存在します。 その代表的なものとして、「ストップロス」と「テイクプロフィット」が挙げられます。 実際、これらの用語はFXの文脈でよく一緒に紹介されるものですが、この度はストップロスとテイクプロフィットの基本的な内容をお伝えするとともに、特にテイクプロフィットにフォーカスして詳しく解説していきます。

ストップロスとは?

ストップロスは、あらかじめ設定した損失の上限に達した際に取引を自動で終了させる注文のことを言います。 FX取引では、時折自身の予測が思い通りに進まない場面が発生します。 特に、自身の予測が不利な方向に進展した場合、莫大な損失を被るリスクがあります。 このようなリスクを最小限にするのがストップロスの役割です。 この注文方法は「逆指値」とも「ストップ注文」とも称されます。 ストップロスは、投資家を不必要な大きな損失から守るためのツールとしての側面も持っています。 FXの価格の変動は日常的に起こるものですが、その動きの正確なタイミングや方向性を予測することは容易ではありません。 正確な予測を100%実現することは非常に困難で、結局のところそれは推測に過ぎません。 特に、新型コロナウイルスの拡散のような大きな影響を受ける時期では、未来の市場動向が予測困難となっています。 FXにはもともとリスクが伴いますが、今のような時代背景下ではそのリスクも増大しているかもしれません。 そのため、ストップロスはリスクを緩和する上で非常に重要な役割を果たしています。

テイクプロフィットとは?

前回はストップロスの概念に触れましたが、それと並んで頻繁に耳にするのがテイクプロフィットですね。 そこで、テイクプロフィットって具体的にどういう意味を持っているのでしょうか? テイクプロフィットは、特定の利益を達成した時点で取引を終了し、その利益を確保する行為を言います。 利益が設定した金額に達すると、自動的にその取引が完了します。 この手法は「利確」や「TP」などとも呼ばれます。 取引を開始した際のエントリー方向と一致する動きを見越して、利益を最大化できるポイントでテイクプロフィットを設定することが多いです。 もちろん、利益は取引を確定させた時点で実際の利益として手に入れることができます。 利益を早めに確定させることで、余計なリスクを取らずに安心して取引を進めることができるでしょう。 テイクプロフィットは、ある程度の利益が出た際にその利益を確保するための有効なツールですので、賢く利用することをおすすめします。

テイクプロフィットを入れる理由

テイクプロフィットは必須のものではなく、使うか使わないかはトレーダーの選択になります。 テイクプロフィットを設定するか否かは、個々の判断と戦略にかかっています。 しかしながら、設定しておくことで一定の安心感は得られます。 なぜなら、設定することで得られるメリットが3つ存在するからです。 これから、それらのメリットを順にお伝えして参ります。

欲を出して損をしてしまわないため

人の心には、欲という感情が根付いています。 たとえお金に対してそれほど興味がないと感じていたとしても、大きな利益を手にすると欲望が湧き上がることがあるのです。 人の心と欲は密接に関連しており、その存在を認識し、その影響を受けないよう心掛けることが大切です。 FX取引においても、利益が積み重なると、「もっと増やせるのでは?」という気持ちが芽生えやすい。 しかしこの感情によって、獲得した利益が徐々に減少する場合も少なくありません。 利益が少し減るだけであればまだしも、損失を招き、心まで傷つけてしまうことも。 もちろん、自分の欲望をしっかりコントロールし、果敢に更なる利益を追求するのも一つの方法ですが、予測不可能なFXの世界では、利益を確保するためのテイクプロフィットを設定しておくことが賢明です。 全ての人が自らの欲を完璧に管理することは難しく、現代社会においてそのような完璧な人は希少です。 今の時代、多くの人々が欲望に取り囲まれて生きています。 だからこそ、欲望の影響を最小限に抑え、テイクプロフィットを利用して予め利益を確保する方法が効果的なのです。

期待値を一定にするため

FXの取引においては、期待される利益の安定性も重要な要素となります。 市場価格は結局のところ、初めの価格に戻る傾向があるため、適切なタイミングでの利確がないと、投資資金を赤字にしてしまう恐れがあります。 取引を始める際には、価格がどれほど反発し伸びる可能性があるかや、トレンドがどれだけ持続するかをしっかりと検討することが求められます。 取引の経験を増やしていくことで、これらの予測はより的確になってきます。 取引を行うポイントを選ぶ際には、予想される利益も考慮に入れて分析を進めることが必要です。

資金管理のために

テイクプロフィットを設定することで、利益確定のタイミングが明確になり、より資金管理が行いやすくなります。 FXでの資金管理は非常に重要な要素となっています。 これにより、計画的な資金の運用が可能となり、精神的な負担も軽減されます。 もちろん、テイクプロフィットを設定せずに、一気に大きな利益を狙う選択もできますが、それは一定のリスクを伴います。 大きな収益を得るチャンスもある一方で、それ以上の損失のリスクも存在します。 テイクプロフィットを適切に設定することで、継続的に安定した収益を追求することが可能となります。 今後、多くの人々がFXとの関わりを深めていく中で、テイクプロフィットを活用し、安定した投資戦略を取ることが推奨されます。

テイクプロフィットをいつ入れる?

テイクプロフィットを入れるにあたっては、タイミングというものがあります。
自分なりに見つけていくのもいいのですが、一般的には2つのタイミングがあると言われています。

エントリーするタイミング

取引を開始する際に、テイクプロフィットを設定してみましょう。 取引を行う際に、相場がどこまで反発するのかや、トレンドがどれだけ持続するかを検討し、そこから推定される最も利益が得られそうなポイントにテイクプロフィットを設定してください。

チャートから目を離すタイミング

FXを行っていると、時々チャートをチェックしない期間が生じることがあります。 そのような時期に、テイクプロフィットを設定しておくと安心です。 短い不在の間に、大きな取引のチャンスが訪れることも考えられます。 テイクプロフィットのみならず、前に触れたストップロスも併用することで、さらに安全に取引ができます。 FXは投資の一形態であり、継続的に利益を得るためには瞬時の大きな利益を追い求めるのではなく、継続的な努力が求められます。 欲望に振り回されることなく、テイクプロフィットを上手く利用してみましょう。

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